2016.07.04
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バングラデシュ製薬マーケット


業界の概観
 ここでは、バングラデシュにおける医薬品市場について概観する。意外と言っては同国に対して失礼かも知れないが、バングラデシュにおけるテキスタイル産業に次ぐ第二の産業は、実は医薬品市場である。とは言え、規模的には(例によって信頼に足る統計がないのではっきりした数字が示しにくいのだが)1200億円程度の規模であり、まだまだ小さいのだが、その成長率は、テキスタイル産業のそれを上回る勢いである。
 産業構造としては、原材料を輸入の上、加工し完成品としての製品を輸出するテキスタイル産業に近いものがあるが、違いは医薬品の場合、国内消費率が高く、それほど労働集約的ではなく高学歴のホワイトカラー的産業であり、世界数十カ国に輸出実績があるとは言え輸出額そのものはまだまだ小さいことが挙げられる。現在、5%内外の先端医療に用いる高額医薬品(例:がん治療薬、ワクチン等)を輸入する以外は、(原材料の大部分は輸入に頼るものの)バングラデシュ製の医薬品で国内需要をほぼまかない、逆に同国周辺の開発途上異国・東欧・アフリカなどを中心にその全生産量の10%未満を輸出している。その内容は、いわゆるジェネリック薬品であり、品質は、(一部標準レベル以下のものもあるという批判もないではないが)ほぼ標準を満たしているものとされている。これは、1971年バングラデシュとして独立後、歴代同国政府がかなり意図的に国内の医薬品メーカーを保護育成してきた歴史的経緯がある。しかしながら、これが軌道に乗ったのは80年代に入ってからのDrag Control Act発効後と言われている。
 別の見方をすると、同国における医療インフラが遅れている分、標準的な医薬品は相対的に他国に比べて安価かつ容易に手に入るよう政策的に誘導し、結果として同国民の健康を支えてきた、と言えそうだ。また、それに耐えうるような健康年齢範囲の国民が大部分であることも助けになっているであろう(国民の平均年齢は20歳代前半)。現実に人口が増えるのに比例して(実際はそれ以上の伸び率で)医薬品産業は成長している。また実際には、ジェネリック医薬品の普及もさることながら、国連各機関やJICA、各NGO、NPO団体による地道な医療、保健・衛生普及活動が国民の健康維持や改善を促してきたことは、特に同国の場合、常に頭に入れておく必要があるが、ここでは深く触れない。
1.バングラデシュにおける医薬品のマーケットシェア
現状
 全体的にローカル企業が優勢であり、約80%のシェアを有し、MNCと言われる多国籍医薬品メーカーは劣勢である(約20%のマーケットシェア)。ローカルメーカーでは、下記のような代表的な会社が挙げられる。
 
1) Square Pharmaceuticals
2) Incepta Pharmaceuticals
3) Beximco Pharmaceuticals
4) Opsonin Pharma
5) Renata
6) Eskayef Bangladesh
7) ACI
8) Acme Pharmaceutical
9) Aristopharma Drug International
10) Sanofi-Aventis Bangladesh Ltd
 
 またMNCでは、Novo Nordisk並びにSanofi Aventisの二社がある程度のマーケットシェアを維持しているが、他の世界的に有力な医薬品関連コングロマリットが参入していない訳ではない。むしろ数十年という歴史がある中、低シェアながら存在し続けていると言って良い。例えばGlaxo-Smith-Kline (GSK)、Novartis、Rocheなど、日本にも支社のある有力医薬品メーカーはほぼ出揃っている。一方、現在のところ日本企業で現地進出をしているのは、地元JMIグループとのJVを実現した医療品機器で有名なニプログループのNIPRO JMI Pharmaのみである。これは、ジェネリック薬品というより、高額な先端医薬品の巨大な潜在需要を当て込んでのものと推測される。具体的には、最近高所得者に特に多いと言われている糖尿病治療薬などに対する需要期待であろう。
 今後、国民全体の所得水準が上がってくるに連れて、出生率は先進国と同様の成人病が増えていくものと予想され、先端医薬品の購入額並びに購入量は飛躍的に伸びていくであろう。現在でも年率15%前後で成長してきている同国の医薬品産業の今後は、その意味では極めて明るいと言うべきであろう。
2.バングラデシュにおける医薬品のマーケットサイズ

 下記に同国に投資するメリットを列記する。
1.バングラデシュを生産国と見た場合、中国、インドなどと比べても圧倒的に安い人件費が挙げられる。しかし、これだけで進出を検討するのは、現在の高いインフレ率や現地通貨のタカ高(対ドル、対円)、今後の労働分配率の変化等も同時に予想され、危険である。
2.基本的に英語による高等教育を受けているため英語でのコミュニケーションが容易。
3.一般的に従順かつまじめな国民の性格と、平均的な日本人技術者並の同国技術者のスキルレベル。
4.政府が海外特に日本からの投資を歓迎している。
5.消費国と見た場合、世界第8位の巨大な人口(実際は1億6千万人以上と言われる)。
 
 一方で、考慮すべき点も多々存在する。
1.バングラデシュにおける制度運用のあいまいさ、不明朗さ。
2.やや受身的な国民性から、明確な指示・質問を出してやらないと、望むような品質のアウトプットが出てこない(日本のような改善提案制度はうまく機能しないであろう)。
3.中国などと異なり、日本語を理解する現地技術スタッフは稀であるため、生産をするにせよ、販売をするにせよ、人材の育成が肝要。
4.回教国であるため、原材料等からハラルについて注意を払うべきである。必ずしも認証にこだわる必要はないかもしれないが、細心の注意を払うべきである。
5.衛生面に問題がある場合も多い。実際に、現地印刷会社で薬のパッケージを印刷する現場を見たことがあるが、一般の印刷と同じ(衛生)レベルで印刷、裁断が行われていた。

まとめ
 他の産業と異なり、同国の医薬品市場への進出を考える場合、バングラデシュを単なる生産工場と見るよりは、むしろまだ見えない潜在巨大市場と見るべきであろう。現に、Novo Nordiskなど欧米勢も、この国で大きな利益を上げつつある。ローカル勢が強いジェネリック薬品も、実際は原材料の80%程度を輸入に頼っているものと思われ、巨大な国内市場へのアクセス方法は、多様に存在すると言えよう。このような言い方が許されるならば巨大な成人病用医薬品市場を創造できる可能性が高いと思われる。輸入関税であるが、困ったことに運用がかなり恣意的であると言われ、一概には言えない。一般的に、国内産薬品と競合する場合(普及品のジェネリック薬品など)、とてつもない関税が課せられる可能性が高い。しかし、最先端医療用の材料となる薬品であれば(バングラデシュ国内で最終製品=薬品となる)、かなり柔軟な対応が期待できるかもしれない。
 このあたりは、政府系医薬品管轄団体である下記の二つの団体といかに緊密な関係を築くかにかかってくるものと思われる。
• The Directorate General of Drug Administration (DGDA)
• The Pharmacy Council of Bangladesh (PCB)
 
 詳細は、当社現地出身スタッフによる最新英文レポートを参照頂ければ、さらに実態が見えてくるはずである。
 
 実際の進出のご相談は、JBBCまでお問い合わせ下さい。
 
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